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地下街「今昔ものがたり」

ミナミの広場 ~今も昔も、待ち合わせの定番スポット~

2026.10.13

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地下街には、お店や通路だけではなく、さまざまな広場があります。広場それぞれは、その時代を反映させた個性派揃い!この記事では、そんなミナミの広場の変遷をご紹介します。


「NAMBAなんなん」広場の歴史

1957(昭和32)年、大阪初の地下街「ナンバ地下センター」が誕生しました。国内の“先駆け”と言える本格的な地下街ではありましたが、当時、地下に広場を造るという発想(概念)自体が無かったようで、開業パンフレットの案内図を確認しても「広場」は見当たりません。

「ナンバ地下センター」開業記念パンフレット掲載の案内図

1974(昭和49)年、施設の全面改装に合わせ「なんなんタウン」に改称、延伸部分に「なんなん広場」が誕生しました。鏡面で覆われた構造柱の上部にはステンドグラス、壁面には電飾が施され、華やかな演出がなされていました。

2001(平成13)年、施設直結の隣接ビルの改装に伴い、「なんなん広場」もリニューアルされました。
天井と床面はそのままに、壁の電飾を撤去、構造柱を電照サインとしました。
21世紀到来に相応しい、シンプルモダンな広場となりました。


2006(平成18)年、開業50年超の「なんなんタウン」は周辺施設との接続も含む大規模改装工事を経て「NAMBAなんなん」として生まれ変わりました。リニューアルのデザインコンセプトは「和・モダン」。「なんなん広場」も新しくなりました。

2006年にリニューアルされた広場(撮影:2026年)

2025年3月、「NAMBAなんなん」リニューアル

リニューアルコンセプトは“シタマチイチバ”。開催目前の「大阪・関西万博」に向けて、大阪をさらに盛上げたいという想いの下、2006年の「NAMBAなんなん」誕生以来初のリニューアル工事を実施し、下町のような温かみのある空間へ刷新しました。

「なんなん広場」は接続ビルの改装の影響が予定されていることからリニューアルされませんでしたが、季節の装飾やイベント開催などで今も街内に彩を添えています。


「あべちか」広場の歴史

「ナンバ地下センター(現NAMBAなんなん)」、「ウメダ地下センター(現ホワイティうめだ)に続き、1968(昭和43)年、「アベノ橋地下センター」として「あべちか」は誕生しました。

当社としては初めて、開業時から広場を設けた地下街でした。
広場(通路を含む)には大理石の光柱、地下鉄へ降りる階段の天井には豪華なシャンデリアを設置。地下空間を優美なムードで演出するためのデザインを設計段階から組み入れました。


(左)階段天井のシャンデリア
(右)「中央広場」(ネーミングにまでは力を入れなかった?)

1988(昭和63)年、開業20周年を機に「あべちか」への改称を経て、1999(平成11)年の全面改装で、噴水を設けた新しい広場が誕生しまし た。 「空・光・緑・水…自然を感じさせる『ナチュラルガーデン』」をコンセプトにしたこのリニューアルでは、広場の愛称を公募。2000年に 「パールガーデン」に決定しました。

「花時計広場」誕生!

開業50周年を控えた2018(平成30)年、「パールガーデン」の愛称で親しまれてきた噴水広場が、新たなシンボルとなる「花時計広場」にリニューアル。花をモチーフとした時計と周辺案内板を設置、店舗への視認性も高め、誰もが利用しやすい明るい広場となりました。

花時計広場


「なんばウォーク」広場の歴史

「なんばウォーク」は、大阪万博(EXPO'70)が開催された1970(昭和45)年、「虹のまち1期」として開業、翌年の「2期」の開業時に広場が誕生しました。
「光の広場」「水の広場」「緑の広場」と名付けられた3つの広場は来街者の憩いの場として認知され、愛されていました。
1975(昭和50)年には「愛の広場(開業当時は「ドレミのトンネル」)」、1980(昭和55)年には「鏡の広場」も新設されました。

シンボリックなモニュメントが設置され、“街のたまり場“”憩いの場”として誕生した広場は、現在では、多目的イベント広場、緊急時のスペースとしての役割も担っています。
時代とともに生まれ変わってきた広場の変遷をご紹介します。

【各広場の変遷】

■光の広場 → クジラパーク
江戸時代には大阪湾にもいたというセミクジラ。そのカップルをモチーフにしたモニュメントでエコロジーと友愛の願いを込めました。



■緑の広場 → ニュースパーク
かつては、リアルタイムで様々な情報を発信する9面マルチビジョンが設置され、全国4ヵ所ある映像情報化事業のひとつに指定されていました。現在は、当時の名前を引き継いでいます。



■鏡の広場 → ポケットパーク
透明ガラスに囲まれた緑のあるパティオのまわりに公衆電話を配置。機能性とランドマーク性を両立させました。



■水の広場 → ウォーターパーク → フォレストパーク
イベントやショッピング、通勤・通学で訪れた人々が集う、ゆっくりと安らげる"止まり木"のような存在として誕生。広場のシンボル「Forest Tree」は、心地よい安らぎを届けるオアシス空間として広がっています。



■ドレミのトンネル → ドレミの広場 → 愛の広場 → シカゴギャラリー
シカゴ美術館所蔵作品の複製登板画が並ぶシカゴギャラリーは、道行く人々の目を楽しませています。



■スカイパーク → アートパーク
2004(平成16)年の「シカゴギャラリー」オープンを機に、「スカイパーク」から改称。エレベーター設置や公衆電話の撤去など時代に合わせ変化していますが、天井に施されたレリーフ「遊雲」は今も輝きを放っています。